大学におけるアルバイトとその効果
大学生にアルバイトはつきものです。学生としては、生活費や学費に充てたり、小遣いや海外旅行の費用などに充てていますが、アルバイトに熱心に取り組んで、本業である学業がおろそかになっている学生もしばしば見かけます。理系の学部においては実験があるため割と勉強する傾向にありますが、文系学部の学生はあまり勉強しないようです。アルバイトをすることによって社会性が培われるとかいった面もありますし、就職試験の面接においても、学生時代に取り組んだ事項として、アルバイトから学んだことを話す学生もいます。ただ、アルバイトで身に付けたことはあるにしても、大学で勉強した専門的な事項について説明ができなければ大学に進学した意味がなくなってしまいます。
よく社会からは大学はレジャーランド化しているとか、企業で研修をして再教育しなければならないなどといった批判があります。大学で学んだことを、直接的に仕事に活かせる人は少ないでしょうから、大学でいろいろな仕事に対応できる基礎的な力を身に付けることが必要なように思います。国も社会人基礎力といった概念を打ち出していて、コミュニケーション力などが必要と言っています。大学教育においてそのような能力の涵養をするためには、大きな改革が必要となります。